なぜリーダーを必要とするのか？

2025年11月23日 2025年11月26日

長田義弘

会社は「売る」だけでは続かない

創業期の会社は、とにかく売上づくりが最優先です。社長自らがトッププレイヤーとして走り回り、メンバーも「売れる人」から順に採用されていきます。ここまでは、プレイヤーだけで何とか回ります。

しかし、社員が増え、事業が拡大してくると事情が変わります。同じやり方を広げるだけでは、品質のばらつきや、意思決定の遅れ、採用・育成の行き詰まりといった「組織の問題」が顔を出し始めます。売上が増えているのに、現場は疲弊していく……。このあたりが「リーダー（管理職）」を本気で必要とするタイミングです。

プレイヤーと管理職は、まったく別の役割

よくあるのは、営業で一番成果を出していた人を、そのまま課長やマネジャーに任命するパターンです。ところが、昇進後も本人はプレイヤーとして走り続けてしまい、メンバーを見る時間がない。気づけば「全部自分でやったほうが早い」と抱え込み、組織全体のパフォーマンスはむしろ下がってしまいます。

プレイヤーと管理職では、求められる能力が異なります。自分で成果を出す力から、「任せる・支える・評価する」力へのシフトが必要です。そのためには、役割の違いを理解し、リーダーとしての思考やスキルを、意図的に学び直す場が欠かせません。

「プレイヤーから管理職へ」をどう支援するか

当社の研修「プレイヤーから管理職へ」は、初めてマネジメントを担う方、これから管理職候補になる方を主な対象にしています。自分の役割を言語化し、日々の業務のどこを手放し、どこに時間を投資するべきかを具体的に整理していきます。また、1on1や目標設定、フィードバックなど、現場で使えるコミュニケーションの型も扱います。

会社の成長ステージが変わるときこそ、リーダーの成長が問われます。プレイヤー時代の成功パターンを一度疑い、「人を通じて成果を出す」スタイルにアップデートすることが、次のフェーズへの鍵になります。

【まとめ】

・会社の成長とともに、売上だけでは解決できない「組織の問題」が生まれる

・プレイヤーと管理職では役割も求められる能力も大きく異なる

・管理職には「任せる・支える・評価する」ための学び直しの機会が必要

・リーダーの成長が、会社の次の成長ステージを切り開いていく

＼今回紹介した研修はこちら／

▶「プレイヤーから管理職へ」

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