No.2がいない組織はどうなる? 巨人軍の人事から学ぶ教訓
最近、読売ジャイアンツの組閣人事が話題になりました。一軍成績の不振を理由に、ヘッドコーチや二軍、三軍監督が一斉に解任。中でも注目すべきは、新体制に「ヘッドコーチを置かない」決定です。
ヘッドコーチは監督の右腕、すなわち組織のNo.2にあたる存在です。これは単なる人事の話ではなく、「No.2を欠く組織」の危うさを象徴する出来事といえるでしょう。
トップ一人では限界がある
中小企業の現場でも、社長がすべてを担おうとする姿を多く見かけます。いわゆる「ライオン社長」です。本気で事業に向き合うがゆえに、孤独で、怒りっぽく、部下の提案には反射的に拒絶反応を示す。その姿はまさに「ワントップ経営」の典型です。
ところが、社員が増えれば、トップ一人で全体を見渡すのは不可能になります。情報は届かず、指示は的外れになり、現場との乖離が広がるばかり。最終的には、「何をやっても評価されない」「誰も面倒を見てくれない」という空気が蔓延し、人が離れていきます。『社員がすぐに辞めてしまう!』とお嘆きの人事担当者の方は、こんな点を疑ってみたらどうでしょうか。
No.2の役割とは
当コンサルティングでは、「No.2の存在」を重視しています。No.2は、トップの意図を翻訳し、部下に伝え、現場との橋渡しを担う存在です。つまり、社長の孤独と現場の不満を埋めるクッション役であり、組織が「チーム」として機能するための要です。
今回の巨人軍のように、No.2を置かないという意思決定は、組織メンバーに強烈なメッセージを送ります。「結果を出してもトップの意に添わなければ評価されない」「間に入って守ってくれる存在がいない」といった不安が蔓延し、組織構成者のメンタルは不安定になります。
No.2は育成できる
私たちが提供する「ライオン社長を支える No.2の仕事」研修は、まさにこうした課題に向けたものです。
トップの思いを翻訳し、組織の「中間管理職=No.2」を育てること。そのことで、組織は初めて安定した成果を出せるようになります。管理職や経営層が「黒子」として機能する文化をどう育てるか? それこそが、成長する組織の鍵です。
【まとめ】
・トップ一人で組織は動かせない
・No.2がいない組織は崩れやすい
・組織の安定には「翻訳者」が不可欠
・No.2を育てることはトップの務めでもある
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