管理職は“翻訳者”になるべし!マネジメントとリーダーシップの使い分け3つの視点

――「現場から上がってくる声を、そのまま上層部へ伝えるだけでは不十分」。経営と現場のズレを解消し、組織を前に進めるための“翻訳者”としての役割が、管理職には求められています。

1.マネジメントとリーダーシップの違いを明確にする

  1. マネジメント(PDCA)
     • 安定期に有効。
     • 計画→実行→検証→改善を回し、明確なルール・手順のもとで成果を出す。
     • 「やるべきことを最後までやらせきる」ことで業務の正確性と効率性を担保。
  2. リーダーシップ(変革推進)
     • 変革期に必須。
     • 不確実な環境で未来を見通し、自ら変革を起こし、周囲を巻き込む。
     • 「自ら改革を推進する」ことで組織を次のステージへ引き上げる。

2.現場改善を加速する“意思決定機関の変更”
 • 経営層だけでなく、現場近くの管理職レベルに発案権を移譲。
 • 部下からの提案→管理職による翻訳(経営視点への落とし込み)→経営判断、のサイクルを構築。
 • これにより「気づきのスピード」「改善サイクルの短縮」を実現します。

3.管理職が“翻訳者”として押さえる3つのポイント

  1. 伝達ではなく「翻訳」を意識する
     – ただ情報を渡すのではなく、背景・意図を加えて上層部に提供。
  2. 部下の視点を拾い上げる
     – 日々の現場業務や声を丁寧に聴き、“課題の本質”を整理。
  3. 経営視点で課題を再構築する
     – 声だけでなく、数字や戦略目線を重ねた提言に昇華し、説得力を高める。

4.こんな企業・責任者さまにおすすめ

  • 現場の改善案が経営層に届かず、手戻りが多い
  • 管理職にリーダーシップが根付かず、提案が形にならない
  • 経営と現場のコミュニケーションギャップを解消したい

当社オーダーメイド研修では、管理職一人ひとりが“翻訳者”として機能するためのワークショップと演習を実施。ケーススタディを通じて、リアルタイムで提案→翻訳→承認のフローを体感的に習得していただきます。