お金の現実”とキャリアの考え方
冬のボーナスシーズンがやってきました。街ではクリスマスムード一色で、財布の紐も緩みがちな時期。しかし、新入社員にとって、この冬の賞与は初めて“まとまった金額”として実感できるものではないでしょうか。社会人としての数ヶ月を経て、はじめて自分が得た「報酬」の重みを感じている人も多いはずです。
このタイミングでこそ、「お金」について考えるきっかけを持ってほしい。出世せずとも“そこそこ”で生きていける、という考え方もありますが、果たしてそれは現実的なのでしょうか?
1000万円プレイヤーは特別ではない?
「まずは年収1000万円を目指そう」ーーそんなメッセージを、当社の研修「見習い期間の過ごし方」では伝えています。年収1000万と聞くと、多くの人が“成功者”や“エリート”といったイメージを抱くかもしれません。でも、実はそれほど遠い目標ではありません。
例えば、部長や課長といった管理職であれば、会社の利益に貢献することで到達可能なレンジです。重要なのは「目標を持つこと」。ゴールを設定すれば、人は自然と考え、工夫し、行動を変えます。
お金を通じて“仕事”を考える
お金は人生の7つの方向性の1つにすぎませんが(仕事、家庭、仲間、自分、趣味、夢、そしてお金)、避けては通れないテーマです。特に若いうちは物欲も強く、「高級車に乗りたい」「海外旅行に行きたい」といった願望もあるでしょう。それ自体は悪いことではありません。
ただ、年齢を重ねるにつれ、単なる収入額では満足できなくなってきます。人生設計やキャリアプランと向き合うとき、「お金をどう得るか」だけでなく「お金をどう使うか」「お金に見合った価値をどう生み出すか」という視点が必要になります。
年収1200万円のリアル
「年収1200万円ってすごいよね?」という声は多いですが、実際の内訳を見てみましょう。
- 税金・社会保険:25万円
- 住宅ローン:15万円
- 車の維持費:10万円
- 家族関連支出:25万円
- 飲食や趣味:13万円
残るのはわずか2万円程度。高収入=贅沢三昧、というわけにはいかない現実があります。この「見えない支出構造」を理解することが、お金を扱う上での第一歩です。
組織コンサルタントとして伝えたいこと
私たちが提供する「見習い期間の過ごし方」研修では、こうした“現実”をベースに、若手社員が自分のキャリアと収入をどう結びつけて考えるべきかを一緒に考えます。ポイントは次の3つです。
1. 「出世しなくても大丈夫」は幻想。中長期の視点を持つ。
2. 会社を育てること=自分の年収を上げること。
3. 自分の価値を市場にどう届けるか、を考える。
こうした視点を若手のうちに持つことが、その後のキャリアの大きな分岐点となります。
【まとめ】
・冬の賞与は、お金について考える最初のチャンス
・年収1000万円は手の届かない存在ではない
・収入は「どう使うか」まで考えてこそ意味がある
・キャリア初期に“お金の現実”を知ることが成長の鍵
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