「なぜ働くのか?」を改めて考える。新入社員にも伝えたい、仕事の本質

11月も終わり、街にはイルミネーションが灯り始めました。けれどこの時期にしては、どこか季節外れの暖かさが続いています。 「今年って、秋ありましたっけ?」と苦笑まじりに話すお客様との雑談の中で、こんな言葉が漏れました。

――「なんで、こんなに働いてるんでしょうね?」

その問いは、思わず私も返事に詰まるほど。働き方改革やリモートワーク、副業解禁といった制度が整い、

「無理せず働こう」という空気は広がりつつある一方で、現実には物価高や社会保険料の増加、税負担の上昇などで生活はむしろ厳しさを増しています。

そんな中で「もっと成果を」「もっと効率を」と求められ、結局、働き続ける自分たちがいる。 

その矛盾に違和感を覚えた時、ふと立ち止まってしまうのです。

――そもそも、私たちはなぜ働くのか?

何気ない雑談が、あらためてこの問いに向き合わせてくれました。 

今回はこの「働く意義」を、特に新入社員への視点を交えて考えてみたいと思います。

お金は「感謝」のカタチである

「誰かの役に立っているから、お金がもらえる」。この視点は、仕事の原点とも言えるものです。会社の中であれ、社外であれ、私たちの仕事は誰かの困りごとを解決したり、期待に応えることで初めて価値が生まれます。

つまり、仕事とは「誰かのために生きる」こと。それが結果として、評価や報酬という形に変わるのです。

なぜ「会社」という組織で働くのか?

次に、もう一つの素朴な疑問があります。「なぜ、会社という形で働くのか?」ということです。

一人で働くよりも、目的や目標を共有する仲間と集まった方が、生産性は高まります。会社はいわば「集団スポーツ」のようなもの。目標があり、戦略があり、ルールがあり、互いに支え合いながら進む組織体です。

この視点を持つと、「会社に属する意味」や「チームの中で果たす役割」が明確になっていきます。

あなたが行う「仕事」とは何か?

では、「あなたの仕事」とは何でしょうか。資料にもある通り、実務の内容は人それぞれですが、すべての仕事には共通する一つの視点があります。

それは、「会社の成長やビジョンの実現に、どれだけ貢献できるか」ということです。つまり、自分の仕事が全体の中でどう位置づけられているのかを意識できることが、プロとしての一歩なのです。

社会と会社のつながりを学ぶ——新入社員研修の意義

当社が提供する「社会と会社の歩き方」研修では、これらの問いを丁寧に掘り下げながら、社会人としての“働く意味”を理解してもらうことを目的としています。

形式的なマナー研修ではなく、もっと根源的な「なぜ働くのか」「会社とは何か」「自分の役割は何か」を内省し、対話によって深めていく構成になっています。

特にZ世代以降の若手には、「納得感」が行動の原動力になるため、このような根本からの理解こそが、エンゲージメントの鍵を握っていると感じています。

意義を持って働く人材を育てるために

「働く意義」は、単なる精神論ではありません。自分の仕事に意味を見出せることは、モチベーションと自律性を高め、離職率の低下にもつながります。

今こそ、会社全体で「働くって何?」を問い直す時かもしれません。

【まとめ】

・働くとは「誰かの役に立つこと」、お金はその対価 

・会社は目的と目標を共有する集団である 

・仕事とは、会社の成長に貢献するという視点を持つこと 

・「社会と会社の歩き方」研修で、若手の納得感を引き出す 

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▶「社会と会社の歩き方」 

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