社内の摩擦は動物タイプで見えてくる④ ~オフィスはサファリパーク!?「社長が怖い? いや、それ“守るため”なんです」~
「また社長が怒っている…」。そんな声を耳にしたことはありませんか?
けれどその“怒り”、本当にただの感情的なものなのでしょうか?
実は、経営者が見せる怒りの裏には、組織を守るための“本気”が隠されています。今回は、組織内の摩擦を「動物タイプ」で読み解くフレームを通じて、怒る社長の心理と、それを支えるNo.2の存在に焦点を当ててみましょう。
ライオン型社長の特徴とは?
ライオン型のリーダーは、「ドライバー型」とも呼ばれ、
・結果重視
・決断が早い
・困難な課題に果敢に挑む
・主導権を握りたがる
といった特徴を持ちます。
このタイプは、中小企業の社長に非常に多く、会社の立ち上げ期や変革期に力を発揮します。
一方で、曖昧な仕事や責任感の薄い行動には強く反応し、ときに怒りとして表出するのです。しかしその怒りは、「成果が出ないこと」への焦りや、「従業員とその家族を守らなければ」という責任感の現れでもあります。
社長は最初からライオンだったわけではない
「社長ってワンマンで怖いよね」と言われがちですが、多くの経営者は、生まれながらにしてライオン型だったわけではありません。
経営の責任を背負い、売上、社員、その家族、そして顧客の安全と信頼までも抱え込むなかで、「吠えざるを得ない」存在へと変わっていったのです。
例えば「テーブルが汚れている」「お客さに挨拶がない」「電話に出ない」等に対する怒りは、すべてトラブルやクレーム、もっと言えば経営危機に対する“アラート”です。
これらは小さなことに見えますが、見逃せば大きな危機に繋がる可能性もあります。誰かが気づいて発信しないと、企業存続の危機に繋がりかねません。
実際、私自身もトラブルに直面すれば、自分の利益を守るためにライオンのような行動を取らざるをえなくなります。
社長がミスやトラブルに対して「いいよいいよ、気にしないで」と、ヘラヘラしていたら、それこそその会社は“ヤバイ”状態でしょう。
組織を支えるNo.2の役割とは?
このような強いリーダーを支えるのが、“No.2”の存在です。
No.2は、社長の意図を現場に「翻訳」して伝える通訳者のような役割を果たします。
社長がなぜ怒っているのか、何を本当に求めているのかを理解し、誤解なく社員に伝えることで、組織内の摩擦を最小限に抑えることができます。
また、社長とは違う動物タイプ、たとえば「キツネ型(論理重視)」「ヒツジ型(協調重視)」などの特性を持ったNo.2であれば、異なる視点でバランスを取ることも可能です。
あなたの会社に“通訳者”はいますか?
経営者の“怒り”の背景にあるのは、本気と責任感。そしてそれを正しく伝え、行動に変えるのがNo.2の役割です。
動物タイプ診断を活用した組織研修では、自社の中にどんなタイプがいて、どこに摩擦が生まれているのかを“見える化”することができます。
「怒りの火種」を恐れるのではなく、組織を動かす起爆剤に変える。そんな支援を私たちは行っています。
組織の摩擦を診断したい方は、こちらからお気軽にお問い合わせください。


