新人が育つ職場は上司も育つ──見えない視線と信頼の技術
「新入社員って、面倒くさいなぁ」
そう感じたことがある方。実は、それ、見透かされています。
最近の若手社員は、自分がどう扱われているかに敏感です。歓迎の言葉より、日常のふるまい、ちょっとした視線、何気ない一言から、「この職場で大切にされているか」を感じ取ります。
そして同時に、上司や先輩の姿を冷静に見ています。「この人のようになりたいか」「この人から学びたいか」を無意識に判断しているのです。
ここで忘れてはならないのが、若手だけでなく、『上司自身も“評価される立場”である』ということ。
職場は、教える側と教わる側という一方向の関係ではありません。むしろ、“育ち合う場”であるべきです。新人を迎えることは、管理職自身の器が試される機会でもあるのです。
しかしながら、多くの経営者・管理職は、年齢や経験を重ねたことで今の地位にある、と考えてしまいがちです。管理職、経営者も日々研鑽が必要なのです。
当社の【管理職研修「人を育てる技術」】では、「どう指示を出すか」ではなく、「どう信頼を築くか」に焦点を当てています。部下の成長ステージに合わせた関わり方、自己肯定感を育てる対話、キャリア視点での支援など、“人を動かす前に育てる”という視点が一貫しています。表面的なスキル指導ではなく、「人として、どう関わるか」に迫る内容です。
一方、【新入社員向け「社会と会社の歩き方」】では、ビジネスマナーや仕事のコツよりも先に、「なぜ働くのか」「会社とは何か」といった根源的な問いを投げかけます。社会の構造や信頼の本質を学び、自分の成長に責任を持つ“自律人材”としての第一歩を踏み出す内容です。
この2つの研修は、いわば“表裏一体”。育てる側と育てられる側が、それぞれに自分のスタンスを問い直すことで、職場に前向きな関係性が育まれます。制度や施策よりも、人と人との関係性こそが、組織文化をつくるのです。
ジョブ型や成果主義が広がる中で、育成の現場でも“個別化”や“専門性”が求められるようになってきました。けれども、どれだけ制度を整えても、肝心の関係性が希薄なままでは、若手は定着しませんし、管理職も疲弊していきます。
育つ職場には理由があります。そして、その理由の多くは、「人が人にどう関わるか」というごく当たり前のところにあります。
育成が必要なのは、新人だけではありません。
むしろ管理職こそ、自らの関わり方を見直すことで、組織全体の成長にブレイクスルーを起こせる存在なのです。
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